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■グライダーとは?

グライダーとはエンジンのない航空機です。大空でエンジンを回さずに飛行するので日本語で滑空機とも呼ぶことがあります。

それではエンジンのないのにどうやって飛ぶのでしょうか? 

まず紙飛行機を想像してみてください。紙飛行機は高いところから勢いをつけて投げ、そのままゆっくり、滑らかに落ちていきます。グライダーもまったくこれと同じことです。高いところからゆっくりと高度を下げながらが飛ぶというのがグライダーの本質です。

■どうやって上空に行くの?

グライダーは人間が乗る乗り物です。紙飛行機のように小さくは収まりません。大体2人乗りの機体ともなると、翼の大きさ17mにもなり、長さも8mを超えます。

このような大きな機体を大きく分けて2通りの方法で上空にもっていきます。

まず1つ目は、エンジンの付いた飛行機とグライダーを丈夫なロープで結んで引っ張ってもらう方法です。
次にもうひとつの方法としてウィンチという機械に引っ張ってもらう方法があります。
このマシンはいわば「ロープ巻取り装置」で、凧揚げの要領でグライダーを上空に張りあげます。
上昇気流とは?

風が上に向かって吹いていく。そんな状況を想像できますか?

想像は難しいかもしれませんがそれでも上に向かって吹く風はあるんです。

上昇気流は大きく分けて以下の4種類に分かれます。

 

サーマル(熱上昇気流)

リッジ(斜面上昇風)

ウェーブ(山岳波)

コンバージェンス(収束帯)

 

サーマル(上昇風)とはなんでしょう?

やかんからの湯気を想像してみてください。暖められた空気は上に向かいます。日中、太陽光が私たちの身の回りのものを暖め続けてます。日常では気が付かないかもしれませんが、私たちの暮らす地上から日中は常に上に向かって風が発生しています。そのような風がサーマルです。

上空に行けば行くほどその上に向かう風が終結し、より勢いを増してふきます。その風を利用して500kg程度の重たい物体をさらに上に持っていくことが出来ます。

 

サーマルを見つけられなくて、ただ自然に高度が落ちていくだけでも6,7分は空を優雅に舞っていることができます。それはグライダー自体が飛行機が飛ぶことの出来る航空工学の上でもっとも優れているからです。

普通飛行機といわれてイメージするジェット飛行機の場合、翼に何基も重たいエンジンを積んでいます。しかし、グライダーにこれがありません。そのため摩擦も少なく、滑らかに滑空できるんです。

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